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平成31年度 事業報告

1)社会福祉法人しらゆり会として

当法人の東広島市における地域別の位置付けは西条南地域となり、三永・田口・郷田・馬木が主な地域共生社会となっている。施設サービスを除く在宅での高齢者に対する包括的支援や幼稚園・保育園・小中学校などと連携をとり、長寿苑が関わることの出来る集会やイベントには出来る限り参加し協力を実行してきた。それなりの評価は頂けていると実感している。施設内で最後まで生活し終わりの時を迎えられる入苑者は日々増えてきており、その人に関わる全スタッフがその人の尊厳を最後まで守り、見守り・看護し・介護する事が当たり前のような雰囲気が確立できつつあると実感している。
 
以下事業所及び各部所ごとに報告を行う。
 
事 務 所
情報の伝達や報告・連絡・相談について、数年間にわたり事務所の重点目標として取り組んできた。互いに声を掛け合うこと、メモを使用した伝達を行うなど、情報共有や伝達の手段について確立され、一人一人の意識も高くなり伝え合うことが習慣化されてきている。これらのことから部所全体の取り組みとしては一定の成果があったと評価できる。今後、情報伝達や共有については個々の課題ととらえ、各々が情報の伝達・共有について意識を高く持ちながら取り組む必要があると考える。心地よい環境づくりについては、笑顔や丁寧な対応を心がけることができた。今後も継続していきたい。
 

2)施設サービス

【 特養入苑者の状況 】  定員 85名(広域型56名、地域密着型29名)
退所者 24名  死亡者 14名(広域型12名、地域密着型2名)
長期入院等退所者 10名(広域型 9名、地域密着型1名)
 ※死亡者の内、苑内で看取り介護で亡くなられた方 13名(広域型12名、地域密着型1名)
 
年 齢 状 況(資料1参照)
広 域 型 最低年齢の方 69歳  最高齢の方 103歳
地域密着型  〃  〃  71歳   〃 〃  104歳
 
要介護度状況(資料3参照)
広 域 型  男性 3.9 女性 3.9 平均 3.9
地域密着型  男性 4  女性 4  平均 4
 
年 間 行 事
・誕生会(毎月)・クラブ活動(毎週) ・ショッピング(年10回)
・法話(年3回)・家族通信(毎月)・家族会(年4回)
・しらゆり喫茶(年9回)・折紙教室(年11回)・遠足(年1回)
・七夕ビアパーティ(年1回)・秋祭り(年1回)・お花見会(年1回)
・運動会 (年1回)
 
広域型特養
 「ゆっくり・優しく・確実に」を意識して業務を行ってきたことで、利用者の方々には、安心され喜ばれることがあった。その一方で利用者の日々の状態の変化に配慮が足らず、怪我をされたことがあった。又、言葉遣いも不充分な時があった為、引き続き、職員間で声を掛け合い、より安心して穏やかに生活される介護を目指していく。職員間では、以前よりコミュニケーションはとれていたように思う。このまま、チームワークの向上に心がけたい。報・連・相については、重複する程出来ていることもあったが、まだ、充分に出来ているとは言えないので、目で見てわかりやすくする方法など工夫し、確実に、報・連・相が行えるように努めていく。
 
地域密着型特養
 日々の生活の関わりの中、利用者に対し、コミュニケーションを取る事については、業務の見直しを行ない利用者と一緒に過ごせる機会、時間等を設け実践する事に努めた。安心・安全に生活して頂けるよう心掛ける事については、小さな傷が出来たり、転倒、骨折等があった。この事について、ケース会議等で職員間で話し合い、その人にあった対応、見守り、存在確認を行い、安全に過ごして頂くように心掛けた。職員間については、口頭伝達・申し送りノートの活用で情報提供、共有するように努めたが把握している人、していない人の差があった為、引き続き周知徹底していき、意見交換を積極的に行えるようにしていきたい。
 
医 務 室
 今年度は、感染症胃腸炎(ノロウイルス)による感染が発生した。隔離にて蔓延防止に努めたが安静を保てない方が数人いて苑内を歩き回られ、拡大する原因にもなった。主治医と密に連絡をとり、内服薬、点滴治療にて重症化することなく回復された。ウイルスを持ちこまないことは、困難な為、今後も感染対策に力を入れて拡散しないように努める。看取り介護においては、本年度も希望された13名の方々の看取り介護を行った。本人にとって、よりよい過ごし方を話し合い家族との信頼関係を深め、その人のその時々の状態に合わせた援助をすることができた。
 
食   事
 各部所と連携を取り業務にあたろうと努力したが、話し合いの機会を持つ等、今一度体制の見直しが必要と感じた。入苑者の方々とは、できるだけ声掛けをしてコミュニケーションが取れるように心掛け、情報の収集に努め食事に生かせるように取り込むことが出来た。衛生面においては、時間の有効活用を図り厨房内の掃除に励んだ。各個人では、うがい・手洗い・手指消毒の徹底を行い感染症予防に尽力を注いだ。今後も継続して行きたい。適温給食については、美味しく提供できるように実行できたが、資源の節水・節電については更なる意識が必要と思う。
 
(ア)お花見弁当(イ)晩酌(月1回)(ウ)誕生会メニュー(月一回)
(エ)プチバースデー(オ)七夕まつり(カ)遠足弁当(キ)栄養相談
(ク)喫茶(年9回)(ケ)秋祭りバザー(コ)餅つき(サ)おせち料理
(シ)節  分(ス)とんど祭り
 
グループホーム 定員 18名
 本年度は第1目標として、利用者の方のありのままを受け入れ、生き生きとした生活が送れる様努めてきた。しかし、職員によっては、なかなか受け入れる事が難しく個人差もあった。また、長年職員の異動もなく慣れ親しんだ仲と思いこみ、踏み込み過ぎた言動がみられる職員も居たが殆んどの職員は、優しい気持ちで支援することが出来た。職員間においては、情報の伝達等に漏れがあり連携が取れていない事もあった。利用者の方の日常生活では、大きな事故や感染症も無く過ごせ、色々な行事では楽しく過ごす事が出来た。昨年末から2階3階の職員半分の入替異動があり、新しい気持ちで原点に帰り職員同士が話し合い、お互いに尊重しあえる環境を作り、利用者及び御家族また、他部所との信頼関係を築ける様に努力している。
 
退所者及び死亡者 2名
年 齢 状 況(資料1参照)  最低年齢の方 77歳  最高齢の方 99歳
要介護度状況(資料3参照)  男性 2.5  女性 3.8  平均 3.6
 

3) 在宅サービス

ショートステイ 定員 50名
 本年度の事業所目標である「常に利用者に適切な介護サービスを提供できるよう介護技術の向上を心掛ける。日々の業務の中で事業所としての疑問点、問題点を意識しながら行動し、職員間でその内容の共有と解決に努める」という目標については介護技術については苑内外の研修等を重ね達成できたと考えている。問題点、疑問点を意識しながら行動するという目標については、多忙な日々の業務の中でそこまで意識を高められなかった面が見受けられた為、今後も継続して取り組んでいきたい。事業所として多くの利用者やその家族、関係事業所から信頼され、利用して頂ける事業所であり続ける為により一層、綿密な連絡、情報の共有を行っていきたい。

年間利用者延数 本年度 前年度
利用者数 768名   817名  
日数 16,014日   16,468日  

 
デイサービス 利用定員 30名/日
 送迎時家族と連絡を密に取る事で状態の把握、共有を行う事が出来た。また、ケアマネや他のサービス担当者とも情報の共有が概ね行うことが出来、普段の個別援助等のサービスに繋げる事が出来た。しかし、一方で職員間の情報の共有が不十分な事や、理解の相違がありしっかりとした対応が出来ていない事もあった。「報・連・相」をしっかりと行い、しっかりとした対応が出来る様努めて行きたい。また、年度末には新型コロナウイルス感染拡大を受け、感染予防の為に事務所内の消毒・手指消毒・マスクの着用等対策を行っており、今後も感染予防を継続し安心して利用して頂ける様努めて行きたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
総合事業利用者 818名   927名  
介護給付利用者 4,328名   4,625名  

 
 
ホームヘルパー
利用者の認知症・体調の変化の進行が速く、利用者状況(利用者連絡帳)やヘルパー間の声を確認し、ご家族や関係機関と連携を取りながら、利用者に寄り添って援助を行いましたが、体調を崩され入院・退院される利用者又ショートステイ利用の回数を増やされる利用者がいました。遠方又仕事で思うように、利用者と寄り添う事が困難なご家族の介護負担の軽減に繋げるよう援助をおこなった。
年間利用者延数 本年度 前年度
障害者 269回   463回  
総合事業 370回   585回  
介護保険 3,632回   3,961回  

 
訪問入浴サービス
利用者、家族とのコミュニケーションをとりながら、また、関係機関との連携でそれぞれの状態に合わせた入浴を心掛け、体調変化なく、終末期の利用者は自宅で最期まで過ごす事ができ喜んで頂けた。入浴前後の移乗に関しては、大柄な利用者には、移乗用シートを使用することで、本人、スタッフともに安心、安全に介助を行えるようになった。10月から新しい入浴車も使用しているが、以前のものと操作、設置方法が異なるので若干のトラブルはあったが利用者に怪我はなかったので、その都度確認をして確実にサービスを行いたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
障害者 102回   118回  
介護保険 935回   997回  

 
居宅介護支援事業所
  利用者の心身状況や生活状況を勘案し、利用者やご家族の意向を尊重した上で、住み慣れた地域で自立した生活を送れるよう、利用者・家族の立場に立ち居宅サービス計画書を作成し各事業所と協働し支援を行なった。また、地域包括支援センター主催の自立支援応援会議や他の主任ケアマネとの交流会等、他職種とかかわる場に積極的に参加し情報共有・連携などの関わりを深めると共に、地域に出向き民生委員や地域住民との関わりを持つことで、地域の現状や課題に対して取り組みや把握をしました。本年度は、特に介護保険法における解釈の理解不足もあり、事業所の責務として今一度、配置算定要件等を確認した事で今後も事業の展開に努めていきたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
介護予防 160件   172件  
介護保険 1,083件   1,082件  

 
訪問看護ステーション
在宅で安心安楽に過ごしてもらえるよう、主治医の指示に沿った看護計画に基づいての訪問看護サービスを行なった。特に本年度においては、緊急電話での訪問回数が、述べ370件あった。たとえ家族と生活していても家族が不在時に、不安が強く電話される事が多く必要な場合には訪問したり、電話での対応をしたりした。訪問時、症状他全身状態の観察し緊急性をみきわめ迅速に対応した。救急車を要請するケースもあった。利用者・家族にとっては安心感につながっているのではないかと思われる。自宅での看取りは1件であったが、自宅で看取りたいと思われていた方は数名おられた。しかし、介護者の体調不良などで実現できなかった。
年間訪問延数 本年度 前年度
医療保険
2,542回   2,470回  
介護保険 2,420回
  2,148回  
介護予防 130回   70回  

 

4)そ の 他

1.広報誌の発行
 8月と2月の年2回「しらゆり」を発行し、各関係機関・団体・地域住民及び入苑者とその家族等にも配布し、入苑者の生活状況、施設の活動状況を周知した。本年度も法人事業の適正な運営を図るため、決算内容を掲載して、その情報を公開した。又、ホームページをリニューアルして、常時必要な情報を届けている。
 
2.1日苑長の委託
 10月19日に1日苑長として、東広島ロータリークラブ 白島 洋司 様をお迎えし、当日の敬老会・誕生会が盛大に開催された。
 
3.安全管理について
 入苑者の安全管理のため職員の非常召集表の整備、夜間の防災体制の確立、避難・消火訓練(年2回)などを実施し、防災対策を図った。更に月1回の安全点検日を設け、施設内の器具・設備・補修・危険物等の安全管理を実施した。
避難訓練・消火訓練(年2回 ※内1回は消防署立会) 通報訓練(年1回)
消防設備点検(年2回) 消防設備等自主点検(毎月)
 
4.実習生・ボランティアの育成及び活動について
介護福祉士養成実習、退院調整看護師養成実習、管理栄養士・栄養士の臨地校外実習、職場体験、
教職員免許法による介護等体験、ボランティアの受け入れ等を積極的に行った。年間の実習生受け入れ人数は36名となっている。
 
【実習校】
黒瀬高校福祉科・広島国際大学・広島大学・広島福祉専門学校・トリニティカレッジ広島・向陽中学校
【ボランティア】
ショッピング  (月4回  延べ82名)
折紙教室・生花クラブ (各月1回 延べ14名)
誕生会 (月1回 12団体 延べ96名)
その他:【施設訪問】
近隣小・中学校等 (延べ62名)
 
5.地域交流について
 当苑が、地域における福祉の拠点としての役割を果たすためには、地域住民の理解及び協力を進めることが大変重要な課題である。しらゆり会館の開放、又は施設におけるレクレーションや各行事など通じ、入苑者にとって生きがいの高揚・身体機能低下の防止などを目的として、あらゆる機会をとらえて行なった。
 
6.職員研修について
老人福祉施設職員としての専門性を高めると共に、その資質の向上を図るために以下のとおりに研修会や会議に参加し、合わせて参加者全員に復命書の提出はもとより、伝達研修を行い全員に周知を図った。
① 施設内研修・会議
(1)ケース会議 (月5回)
(2)各委員会(毎月1回)
月間行事、入浴・排泄、リハビリ、クラブ・グループワーク、食生活
誕生会、保健衛生・感染症、身体拘束廃止・事故再発防止、しらゆり発行
喫茶、職員安全衛生管理、褥瘡予防・処遇改善
(3)主任者会議 (毎月1回)
(4)伝達研修 (毎月1回)
 ② 施設外研修
(1)直接処遇職員 延べ 56名 
(2)看護担当者研修 延べ 15名
(3)給食担当者研修 延べ 12名 
(4)事務担当者研修 延べ 9名
(5)東広島ブロック研修 延べ 8名 
(6)居宅介護支援研修 延べ 10名
 
7.職員の異動について(法人全体)

  介護職 看護職 調理員 介護支援専門員 事務員
採用 3 2 1 1 1
退職 4 1

本年度の退職者は、定年、家庭の事情、一身上の都合により5名の退職があったが、業務に支障のないように、それぞれに後任者を充てている。