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令和2年度 事業報告

1)社会福祉法人しらゆり会として

 世界的な新型コロナウイルス感染症の感染拡大の状況下の老人介護の携わる社会福祉法人として施設サービス部門、在宅サービス部門一丸となって予防対策を行う年となった。
結果、当法人内での新型コロナウイルス感染症の発生は無く協力頂いた利用者、家族、職員に大変感謝している。しかしながら、この感染症は未だ猛威を振るっており、有効な治療薬の開発や予防接種の実施が本格的に始まるまでは気を抜くことなく対策を続けていく必要がある。また、長期にわたる新型コロナウイルス感染症対策により社会的ストレスが高まっており、今まで以上に利用者の心理的ケアについて十分に配慮を行う必要がある。
 
以下事業所及び各部所ごとに報告を行う。
 
事 務 所
 利用者、家族、地域の方に対して正確な情報を発信するために、利用者の状況の把握やサービス等に関する知識を深めるよう努力した。情報を把握するにあたり、実際に自分の目で見て確認・把握することの重要性に改めて気付くことができた。不十分な点もあったと思うが、各々ができる範囲で精いっぱい誠実に丁寧に対応するように心がける事ができたと思う。事務所内で意見を出し合える環境づくりについては、日々の業務に追われる中取り組みが十分であったとは言えない所もあり、引き続き課題であると考える。今後も互いに思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、意見を出し合える環境を作ることができるように取り組んでいきたい。令和2年度は新型コロナウイルス感染症禍の中、施設としての感染予防対策について様々な判断を迫られる場面が多くあった。特に面会方法や地域交流に関しては、利用者の安全を最優先にしながら最善の対応を検討・判断することができたように思う。今後しばらくの間、新型コロナウイルス感染症の流行が継続することも考えられるため、令和3年度も新型コロナウイルス感染症の感染予防対策に関する知識を深めながら、感染状況に応じた適切な対応を検討・判断し、各部署・各事業所がスムーズに対応できるよう情報を発信していきたい。
 

2)施設サービス

【 特養入苑者の状況 】  定員 85名(広域型56名、地域密着型29名)
退所者 24名  死亡者 17名(広域型12名、地域密着型5名)
長期入院等退所者 7名(広域型 3名、地域密着型4名)
 ※死亡者の内、苑内で看取り介護で亡くなられた方 16名(広域型11名、地域密着型5名)
 
年 齢 状 況(資料1参照)
広 域 型 最低年齢の方 69歳  最高齢の方 102歳
地域密着型  〃  〃  71歳   〃 〃  104歳
 
要介護度状況(資料3参照)
広 域 型  男性 4.0 女性 4.0 平均 4.0
地域密着型  男性 4.4 女性 4.2 平均 4.2
 
年 間 行 事
・誕生会(毎月)・クラブ活動(毎週) ・ショッピング(年10回)
・法話(年3回)・家族通信(毎月)・家族会(年4回)
・しらゆり喫茶(年9回)・折紙教室(年11回)・遠足(年1回)
・七夕ビアパーティ(年1回)・秋祭り(年1回)・お花見会(年1回)
・運動会 (年1回)・移動売店(月1回)
 
※令和 2年度はこれらの行事を予定していたが、新型コロナウイルス感染予防対策として、様々な行事が中止、又は内容が変更となった。中止、または変更になった行事は下記の通り。
 
・誕生会→ボランティアの受入を中止して開催する。
・クラブ活動→ボランティアの受入を中止して行う。
・ショッピング→全て中止。
・家族会→4月と3月は中止。10月の家族会は開催し、敬老会と10月の誕生会は入苑者のみで行い、会食は中止。
・折り紙教室→新型コロナウイルスの感染状況により、4月、5月、8月、10月、12月、1月は中止。
・遠足→中止。
・秋まつり→秋まつり喫茶として入苑者のみで開催する。
・お花見会→板城保育所との交流会は中止し、入苑者のみで行なう。
 
広域型特養
 昨年度から新型コロナウイルス感染症により家族との面会が中止や制限され、利用者の方の中には不安な気持ちや寂しい思いをされた方がおられたが、ゆっくりと話し対応する事で笑顔が見られ、安心して頂くことができた。また、苑内の行事も中止や縮小となった為、利用者に少しでも楽しんで頂けるようにと職員で話し合い、余興を披露し喜んで頂くことができた。「報告・連絡・相談」については重複する事もあったが、十分ではないので引き続き伝達ノート等を活用し、情報の共有に努めていきたい。感じの良い言葉使いを心掛けてきたが、日々の業務のなかで適切な言葉使いが出来ていないことが多々見られた。今後も職員間で声を掛け合い言葉使いに気を付けて、利用者が安心される対応をしていきたい。新型コロナウイルス感染症については、施設内の消毒を毎日実施。職員についても毎日の検温・体調管理、予防の為の勉強会を行う事で感染者が出ることはなかった。引き続き現在の対応を行い、感染しない・させないように努めていく。
 
地域密着型特養 
 利用者の方の小さな変化を見逃さないよう情報共有に努めることについては、各棟での情報共有は口頭などで出来たと思うが、全体となると伝達がうまく行きわたっておらず、把握できていない職員もいた。
又、相談など決まった職員にしか相談しない事もあり、コミュニケーション不足もあったと思う。このことについては、細かな事でも情報交換に努め、常に危機感を持ち意識の共有が出来たらと思う。感染症については、新型コロナウイルス感染症禍の中でいつも以上に敏感になり、棟内の消毒、手洗い、うがい、マスクの着用と職員が個々に意識を持ち、感染予防対策に徹し、予防に努めた。
 
医 務 室
 今年度は、インフルエンザ感染症はなかったが、新型コロナウイルス感染症はまだ終息に至っていない。継続して感染防止対策を徹底し、日々利用者の方の体調の早期異常の発見に努める。又、高齢化が進む中、前年度より経口摂取の難しい方が増加傾向にある。食事形態変更、食事介助の対応に考慮しながら誤嚥予防に努めている。看取り看護については、今年度も20名の方に看取り看護を行った。本人・家族の意向に沿いながらその人らしい状態に合わせた援助をすることができた。
 
食   事
 人間関係の構築や各部署との連携を図り、心にゆとりのある仕事に取り組むと言う目標は、問題発生時には話し合いを持って検討し、時には模索しながら解決できるように努めた。更に思いやりを持ち初心に帰って、一つ一つ丁寧な仕事を心掛けたい。衛生面については、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、各々手指消毒・うがいを励行し、異物混入にもチェックを強化し努めた。作業に於ける基本的時間配分を守り、適温給食や節水・節電に心掛け、器具・食器を大切にすることについては、定着しつつあるが、まだ、せっかちに作業をする人がいる為、改めて信頼されて喜んで頂ける食事作りを確実な物にしたい。
 
(ア)お花見弁当(イ)晩酌(月1回)(ウ)誕生会メニュー(月一回)
(エ)プチバースデー(オ)七夕まつり(カ)遠足弁当(キ)栄養相談
(ク)喫茶(年9回)(ケ)秋祭りバザー(コ)餅つき(サ)おせち料理
(シ)節分(ス)とんど祭り
 
 
※令和2年度はこれらの料理を予定していたが、新型コロナウイルス感染予防対策として、様々な行事が中止、または内容が変更となった。中止、または変更になった料理は下記の通り。
・遠足弁当→中止。
・秋まつり→秋まつり喫茶として入苑者のみで開催する。
 
グループホーム 定員 18名 
 令和2年度は、利用者の方の「人格・個性・思い」を尊重するを目標にし、日々の支援に努めてきたが職員の意識不足からか友達的な声掛けや命令口調になるケースがあった。また、看取りに関しては、数名の看取りを行ったが家族の希望に沿いながら、主治医及び看護師と連携をとり、人生の最後を安らかに迎えられる事が出来たと思う。感染症に関しても、新型コロナウイルス感染症をはじめ様々な感染症に対して、現在のグループホーム内での出来る限りの予防対策を実践し、感染症の発生を抑える事ができた。職員間においては、情報の伝達等に漏れがあり連携が取れていない事もあった今年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で行事の制限が考えられるが、利用者の楽しみが半減しない様努めていきたい。又、利用者に対しての声掛けを常に注意し、個々に合ったサービスや生きがいが提供できるよう支援を行う。職員間においては、「報告・連携・相談」を確実に行い、活発な意見交換が出来る関係を深めていき、利用者及び家族また、他部署との信頼関係を築ける様に努めて行く。
 
退所者及び死亡者     6名
年 齢 状 況(資料1参照)  最低年齢の方 77歳  最高齢の方 101

要介護度状況(資料3参照)  男性 3.0  女性 3.3  平均 3.3
 

3) 在宅サービス

ショートステイ 定員 50名
 適切な介護サービスを提供できるよう介護技術の向上を心掛けるという本年度の目標は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け外部研修の中止が相次ぐ中、施設内での研修を適宜行うことにより目標を達成出来た。新型コロナウイルス感染症対策に関しては、予防対策を職員間で確実に共有し実施することにより事業内での発生、蔓延を防ぐことが出来た。今後も心理的ケアを意識しながら慎重かつ確実に予防対策の徹底を行っていきたい。

年間利用者延数 本年度 前年度
利用者数 676名   768名  
日数 15,179日   16,014日  

 
デイサービス 利用定員 30名/日
 利用者の身体状況が変わっていく中、家族・関係機関・職員間で「報告・連絡・相談」を意識し、在宅生活が安心・安全に過ごせるよう対応して行くことが概ね出来た。しかし、細部に亘る連絡や情報の共有が不十分な事も見られた。大きな問題に展開することはなかったが、職員間でしっかりと意識の統一を図って行きたい。新型コロナウイルス感染症については利用者・家族の協力のもと感染予防対策に取り組み安心して利用して頂く事が出来た。今後も感染症に関する情報をしっかりと把握し、感染予防に努めて行きたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
総合事業利用者 484名   818名  
介護給付利用者 4,248名   4,328名  

  
ホームヘルパー
 本人・家族並びに各関係機関と連携をとりながら、利用者に寄り添うサービスの提供を心掛けてきたが、利用者の心身の状況などの変化・悪化により、数名の利用者が施設入所や入院されたため、訪問件数は前年度と比べると減少傾向にある。短期間ではあったが、急遽訪問させていただくケースもあり、介護される家族の介護負担への軽減や安心感にも繋がったのではないかと思える。良いサービスの提供を行うために、事業所内において「報告・連絡・相談」を徹底しながら、ヘルパーの資質向上のための外部での研修が、新型コロナウイルス感染症禍の中で中止になってはいるが、事業所内での会議や研修会などにより、知識・技術の向上を図ると共に、業務の効率化や改善などに気を配り、事業所全体として利用者や家庭の思いに寄り添えるサービスの提供ができるように取り組んでいきたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
障害者 177回   269回  
総合事業 371回   370回  
介護保険 2,814回   3,632回  

 
訪問入浴サービス
 新型コロナウイルス感染症対策を行いながら、利用者に不快感がないようにサービスを行った。
 末期ガンの方の利用は、最期まで自宅で過ごしたいという本人、家族の思いに寄り添って、訪問看護などと連携をはかり、少しでも気持ちよく過ごして頂けるように対応した。その他の利用者においてもコミュニケーションをしっかりととり、それぞれが満足されるように入浴サービスを行った。浴槽設置の際に、家財を壊してします事がありましたが、やり方を変更したり、声掛けなど気を付けながら行い、その都度注意して行っており、その後問題は発生していない。今年度は研修の参加が難しかったが、状況を見ながら研修にも参加させて頂きサービスの向上につなげたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
障害者 149回   102回  
介護保険 817回   935回  

 
居宅介護支援事業所
 令和2年度は新型コロナウイルス感染症予防から、介護支援専門員更新における必須研修以外は計画された外部研修が中止となる状況もあったが、事業所内で実施する事例検討や研修を通じ自身のケアマネジメントについて新たな気づき、振り返りへとつなげる事ができた。個別のケースとして医療関係者と連携する中で、自宅での看取りを希望された本人・家族の思いを尊重し、最期へとつなげられたケースや、虐待の疑いがあるケースや独居高齢者特有の生活課題など、困難なケースに対しても地域包括支援センターや民生委員などの他職種・他機関と連携する事で解決や、地域で見守る体制作りに至る事ができた。介護支援専門員の資質向上の為、西条南地域の主任ケアマネと協働で、南地域内で利用できる配食関連サービスを取りまとめた冊子を作成し、地域住民が気軽にみていただけるよう南地域の各公民館におかせていただき広報活動と尽力した。また今年は昨年度参加できなかった、地域サロンに参加し、地域の抱える課題など確認する事ができ、今後も積極的に参加する事で、地域とのつながりを構築していきたい。
年間利用者延数 本年度 前年度
介護予防 139件   160件  
介護保険 1,037件   1,083件  

 
訪問看護ステーション
 令和2年度、個々の利用者に合わせて精神的・身体的ケアをするとともに、状態の把握をし各関係機関と連携を取り早目に対応していくことを目標にサービスを行なってきた。夜間・休日における訪問・緊急対応が年間延べ412件あり状態に応じ対応した。電話で不安を訴える利用者もあり、話を聴くと落ち着かれた。転倒の連絡も多く、状態を見て様子観察する事が多かったが、なかには救急車を要請し手術になられた方もおれらた。自宅での看取りは2名で、家族に見守られながら穏やかな最期だった。自宅での生活を希望されても制度上難しく入院せざるおえなかったケースもあった。概ね連携を取りスムーズに対応できたが、他施設の事業所との連携不足があった為、今後の課題にしたい。研修は新型コロナウイルス感染症の影響で苑外の参加が難しかった。苑内では1ヶ月に1回実施し、自己研鑽に努めた。
年間訪問延数 本年度 前年度
医療保険
2,726回   2,542回  
介護保険 2,476回
  2,420回  
介護予防 123回   130回  

 

4)そ の 他

1.広報誌の発行
 8月と2月の年2回「しらゆり」を発行し、各関係機関・団体・地域住民及び入苑者とその家族等
にも配布し、入苑者の生活状況、施設の活動状況を周知した。又、ホームページを活用し、法人の様々な情報を開示することを心掛けた。
 
2.1日苑長の委託
 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、行なわず。
 
3.安全管理について
 入苑者の安全管理のため職員の非常召集表の整備、夜間の防災体制の確立、避難・消火訓練(年2回)などを実施し、防災対策を図った。更に月1回の安全点検日を設け、施設内の器具・設備・補修・危険物等の安全管理を実施した。
避難訓練・消火訓練(年2回 ※内1回は消防署立会) 通報訓練(年1回)
消防設備点検(年2回) 消防設備等自主点検(毎月)
 
4.実習生・ボランティアの育成及び活動について
介護福祉士養成実習、教職員免許法による介護等体験、広島県介護支援専門員実務研修、ボランティアの受け入れ等行った。年間の実習受け入れ人数は20名となっている。令和2年度は新型コロナウイルスの影響から、各機関からの申し入れにより中止になった実習があり、例年に比べて実習生の受け入れ人数が少なかった。
ボランティアについては、新型コロナウイルスの感染状況に応じて可能な限り受け入れを行った。
 
【実習校・その他】
黒瀬高校福祉科(7名) 広島国際大学(7名) 広島大学(4名)
広島福祉専門学校(1名) 広島県介護支援専門員実務研修(1名)
 
【ボランティア】
折紙教室・生花クラブ(6名)
誕 生 会(1団体 4名)
 
5.地域交流について
 令和2年度は新型コロナウイルス感染予防の観点から、積極的な地域交流はできなかった。
しかし、当苑が地域における福祉の拠点としての役割を果たすためには、地域住民の理解及び協力を進めることが大変重要な課題であるため、地域行事、地域サロン、地域の教育機関等に対し職員の派遣を行なった。
 
6.職員研修について
老人福祉施設職員としての専門性を高めると共に、その資質の向上を図るために以下のとおりに研修会や会議に参加し、合わせて参加者全員に復命書の提出はもとより、伝達研修を行い全員に周知を図った。
① 施設内研修・会議
(1)ケース会議 (月5回)
(2)各委員会(毎月1回)
月間行事、入浴・排泄、リハビリ、クラブ・グループワーク、食生活
誕生会、保健衛生・感染症、身体拘束廃止・事故再発防止、しらゆり発行
喫茶、職員安全衛生管理、褥瘡予防・処遇改善
(3)主任者会議 (毎月1回)
(4)伝達研修 (毎月1回)
 ② 施設外研修
(1)直接処遇職員 延べ 27名 
(2)看護担当者研修 延べ 8名
(3)事務担当者研修 延べ 2名
(4)東広島ブロック研修 延べ 2名 
(5)居宅介護支援研修 延べ 14名
 
7.職員の異動について(法人全体)

  介護職 看護職 調理員 事務員
採 用 11
退 職 15

本年度の退職者は、定年、家庭の事情、一身上の都合により20名の退職があったが、業務に支障のないように、それぞれに後任者を充てている。